前回以降の進行内容は下記の通りです。
■『スカイダイバー』1/72完成品の準備
引続き『スカイダイバー』完成品の準備を行っています。前回までに手を付けていなかった細かいパネルラインの筋彫りをはじめていましたが、ここ2週間で大半を彫り込み修正作業をしています。塗装までもう少しですが『スカイダイバー』はデカールで処理する必要のあるマーキングやラインも多くまだ時間がかかります 。
■『ポリススピナー』の3Dモデリング
こちらも引き続き前輪可動機構の設計に取り組んでいます。前輪の引き出しと収納は、より実写に近い1軸上下左右方式と、以前試作していたL字可動の2種類で設計を進めてきましたが、1軸上下左右方式をこの小さなスケールで再現する場合、前輪を4軸で平行移動させる構造が必要なためかなり困難で、また破損しやすいと予想されることからL字可動を中心に設計しています。3Dモデリング上でこの可動構造とホィールカバーの開閉をリンクさせ、ホィールカバーの開閉で前輪の引き出し収納を行う設計を進め、この構造で無理なく動作することが確認できました。現在はさらに位置関係など問題を洗い出しながら設計を行っています。さらにスペースが十分とれれば、これに合わせて後輪の上下も連動できるじゃないか・・と欲張りなことを考えています。
■ フィラメント式3Dプリンタのサポート接着部の調整
引続きフィラメント式3Dプリンターを使用する際のモデルとサポート(実際にはラフトと呼ばれる構造物)の接着部が美しくない状態になります問題の研究を進めてきました。ラフトを使った出力を設定値を変えて何種類か出力しましたが、やはりラフト(いかだ状のベース)の場合、モデル側に不要な1層がくっついてしまい、しかもそれをヤスリがけ後処理をしなくてはきれいになりません。ラフト式をいったんあきらめ、サポートを使った接着部を美しく処理する方法を現在模索しています。
■ 今回はスピナーの前輪可動を反自動的に行うための設計でかなり進展があった印象です。前輪の反自動引き出し収納はすでに一度試作を行っていましたが、ホィールカバーの開閉とのリンクではなく、前輪収納スペースにある突起を爪楊枝で押し込んで動作させるという物でした。ホィールカバーの動作と連携した理想的な構造は過去何度も試案してきましたが2次元ではなかなかイメージが作れず設計できませんでしたが、3Dモデリングではさまざまな位置関係が明らかになり設計を進めることができました。複雑な構造を設計するにはやはり3Dモデリングは欠かせないと痛感しています。
それでは引き続きお付き合いいただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします!
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