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製作進行報告・2018年10月15日

前回以降の進行内容は以下の通りです。

■『スカイダイバー』1/72完成品の準備

 前回までに『スカイダイバー』の表面ディテールを3Dプリンティングし、使用するパーツの複製用シリコン型を準備するところまで終えていましたが、前回以降は主に『スカイ1』のパネルライン整形、『ダイバー』本体のパネルライン整形、造形変更箇所の整形、既に出力していたディテールの中でイメージが違いっているものの再モデリングと出力、出力しレジン注型したパーツの整形を行いました。特にパネルラインの多い『スカイ1』はなかなか筋彫りがうまく行かず手こずってしまっていて、こういうディテールの固まりのようなモデルはデジタル造形で行えば失敗の堂々巡りを無くし製作時間を短くできるのにと思っています。もちろん複雑な形状をモデリングする技能の習得が先になりますが。


■『ポリススピナー』の3Dモデリング

 前回までに、すでに『Shade3D』で製作していた3Dモデルを『Fusion360』でトレースすると言う方法で車体上部のモデリングを終え、車体底部のモデリングを初めていましたが、本日までに底部のモデリングをかなり終えるところまで進む事ができました。前輪カバーについてはさほどモデリング上の課題が無いよう思えるため取り組まない予定ですが、タイヤの造形についてトレッドを完全に再現するのか、ラインだけの簡易な物としてモデリングするのか、これから判断が必要です。このサイズでトレッドを細かく再現すると気泡が残りやすくなる可能性があるためです。

■ 『販売製品2号』の製作準備

 前回までに近日販売予定の『販売製品2号』の3Dプリント原型の準備として、フィラメント式3Dプリンターの『GEETECH i3A PRO』でのパソコン非接続出力、出力したモデルの寸法補正などを行っていましたが、3DモデルをGコード化する『Slic3r』で『販売製品2号』の大きなドーム状部品をスライスすると、アプリケーションがフリーズしてどうにもならない事が続発してしまい、先が思いやられる事態となりました。

 いままで『Slic3r』で製作したGコードを使った出力テストを繰り返していましたが、スライスソフトの大御所『Cura』ではフリーズが起きないようですので『Cura』を使った出力を前提とすることとし、『Cura』の非常に多い設定値の1つ1つを勉強し、どこがどのように実際の出力に影響を与えるのかl、出力テストを繰り返し行いながら確認しました。また、高さ180ミリほどの大きめのモデルをできるだけ短時間で出力するには出力速度を上げる必要がありますが、速度をあげると装置の出す動作音が他の作業に集中できないほどの騒々しくなる事が判明し、現在製作途中の大型3Dプリンターの筐体の中にセッティングしフタをすることで騒音を低減することになりました。

■『販売製品6号』の製作準備

 前回までに年末から年始頃販売予定の製品として、知名度のある作品に登場するがいまいち認知度の低いロボットを製作することにしていましたが、前回以降は製品の仕様を最終検討し、DVDの映像からモデリング参考用の画像を大量にスクリーンショット化しました。さらにディテールを頭にいれるためのスケッチを行っています。

■ 新しいUVレジンのテスト出力

 前回までに新しく調達していたUVレジンの適正露光時間を求めるテスト出力をし、なんとも気持ち悪い硬化物が出力されてしまった事に驚いていましたが、その後、この出力不具合の原因は露光不足ではなく、露光過多であることが判明し、調達していたレジンが今まで使用していたレジンより30%も短い時間で硬化する、すごい製品であることが分かってきました。現在、おおざっぱに求めた露光時間の前後の値でさらに適正な露光時間を求め、標準露光時間を決める準備をしています


 紫外線硬化樹脂を使用する3Dプリンターを調達してから約1年、フィラメント式3Dプリンターを調達してから10ヶ月が過ぎようとしていますが、やっと何がどうなっているのか、どのようにすることで装置の性能の範囲内で最もきれいな出力ができるのか、かなり理解できた・・・と思えるところまでたどりついたようです。デジタルな物造りはソフトウェア、装置、素材、プログラミングなど個別のテーマごとに要素が多く、さらにそのすべてを合わせると爆発的な情報量となり、その上で製作しようとしている物の開発作業まで含めると、自分のような素人には大変骨の折れる物というのが実感です。なんでも自在に製作できるようにはまだ時間が必要ですが、がんばっていきたいと思います。

それでは引き続きお付き合いいただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

▲簡易なモデリングですがどの部分でどのような作業が必要か分かってきました。
▲精細出力のために出力速度を落とすと3日かかることが判明し高速化することになりました。