□ 製作進行報告トップ

製作進行報告・2018年6月30日

前回以降の内容は下記の通りです

■ 販売製品1号と3号の製作進行

 造形が細かく、また薄物ばかりで3Dプリンタでの出力の難易度が高く、なかなか前に進まない『販売製品1号』の原型準備ですが、かなり難航していた出力も軌道にのってきました。また製品サイズ約580ミリの『販売製品3号』の3Dモデリングも終盤に入っています。3Dモデリングの面白いところは、より大きなサイズの製品や小さな製品の製作も1度モデルを作ってしまえば取り組みやすい点で、これは大変興味深いです。3Dモデリングはモデル化する物のイメージをパソコン内で再現する物ですが、寸法図などの無いなかでもっとも時間を使っているのが『デッサン、バランスが間違っていないか』『イメージ的に違和感が無いか』とモデルの形状を確認しながらモデリングを進める行程で、このもっとも重要な行程を終えている3Dモデルが手元にあるというのは大きいです。
 
■『ポリススピナー』の設計進行

 前回までにエアブレーキの可動設計を終え、ドア開閉構造の設計を行っていましたが、『ポリススピナー』のドアを開けた時に見えるダンパーを再現するにあたって、できるなら固定式ではなく軸を持った可動式するための設計を行いました。その後、ドア周りの設計を終え、前輪引出し収納とホィールカバー可動関係の設計に入りました。1度一定程度の設計を終えていて、現在手元にある3Dプリンターでならばそれを出力する事は可能ですが、車体内部で占めるサイズが大きすぎる、前輪を下げたときにグラグラする、シャフトがそり曲がってしまう可能性があるなど心配な部分がありました。また昨年入手した前輪周りの構造的がけっこう写っている写真を見て、前輪の上下する仕組みを根本的に見直す必要があると思い、過去のシャフト自体が上下する方法から、より実車に近いシャフトが1カ所で固定されているという方向で設計を見直しています。

■ 3Dプリンタの不具合とwindows機のセッティング

 昨年から出力に使用していた装置と合わせて使用し、パソコンとの常時接続が不要で操作も安定していた『Wanhao D7 Plus』ですが、突然動作に不具合が発生し大変焦りました。出力関係のプロセッサーに取り付けてあるSDカードに問題があることが予想されたため、SDカードの書き換えを試みたところ上手く行かず、いろいろ調べるとパソコンの状態に問題があることが分かり、初期化の上で関係ソフトウェアをすべて新しくダウンロードしなおしたところ不具合が解消されました。さらに現在、2台で進めている出力を効率的に行うため中古でwindows機を2台安く購入しセッティングを行いました。これで出力と時間がかかるサポート配置を同時に進める事ができるようになります。
 
■ 出力補正とレジンの硬化テスト

 さらにかなり特性を理解し出力も安定してきた『Wanhao D7』ですが、出力に専念しすぎて出力後のモデルの硬化のことをあまり考えてこなかったのですが、モデルによってはいくら紫外線にあててもベタベタが消えない物があり、このベタベタは原型としてシリコン型を製作する際のシリコンの硬化阻害の元になるため、出力の再調整の必要に迫られました。紫外線硬化樹脂を使った出力では、露光時間が長すぎるとディテールが埋まってしまうため、露光時間をできるだけ短くしたいという要請がありますが、露光時間が短すぎる場合、出力が終わった時点では表面の状態が硬化不十分で、これを洗浄するとモデル表面に細かい亀裂が入ったり、べたつきが残るようです。細かいテストは後回しにして当面の対策を検討しています。

■ フィラメント式3Dプリンタの大型化

 こちらはほとんど手をつける時間が無く、設計で見直しが必要な部分と調達がまだだった部材の発注で終わりました。フィラメント式3Dプリンタではフィラメントの引き込みを出力部であるエクストルーダー自体が行っていますが、もしフィラメントのドラム側に負荷があってテンションが高まると出力中のモデルの精度に影響がでるらしく高精度を追う装置ではその対策を考慮していると知りました。装置外部にフィラメントを送るためのステッピングモータを用意できないか、検討を進めています。

 このような形で課題山積のなか、なんとか製作を前に進めようとがんばっている毎日です。それでは引き続きお付き合いいただけますよう、何とぞよろしくお願いいたします。

▲こちらは開発中の製品の出力用データです。
▲何かいい資料がないかとがんばってこのイベントに行ってきましたが、徒労に終わりました。