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製作進行報告・2017年12月15日

前回以降の報告です。

■3D出力の正常確認作業

・前回までにサポートの自動生成では適切なサポートが生成されないのではないかという問題を、手動生成することで対応することにしましたが、3Dプリント専用に用意していた中古パソコンでは性能不足で操作が安定しないという課題が残っており、やむなく十分と思われるスペックのwin機を3Dプリント専用として調達、基本的なセッティング作業を行い、出力確認として製品の1/2サイズのモデルでの出力を行い動作確認をしました。

■製品実寸サイズでの出力テスト

・次に、装置についてはほぼ問題なく揃ったと言っていい状態になりましたので、製品実寸の1/43のモデルとしてのスピナーの本体の出力テストを行いました。はじめての大型(?)出力なので不安がありましたが無事出力。装置から外して洗浄してみると、どうもスピナーの雰囲気がおかしく、寸法を測ってみると全長はほぼ正確であるのに対して幅が10%ほど大きくなっており、しかも底部分の造形がおかしいためかなり焦りました。出力中に装置のフタをあけて動作確認した際に信号にエラーが起きたのかと思い、2度目は出力が終わるまで放置してみましたが、2度目の出力モデルも問題のある造形となってしまいました。これは手持ちの装置の故障なのか、3Dモデルの状態の問題なのか、出力時のモデル配置の問題なのか、これから検証する必要がありますが、装置自体に問題があるなら、これはコトだな・・と焦っています。

■製品開発の進行

・資金繰り対策用の製品では、一番ややこしい部分の3Dモデリングを引き続きモデリングしました。2つ以上のモデルを一体化する、片方のモデルで片方をくり抜くなどの『ブール演算モデリング』の失敗があらゆる段階で発生しますが、それを防ぎながらモデリングを行う手順も少し身に付いてきました。また製品仕様の不確定だった部分や製品を梱包するためのパッケージ、緩衝剤についても検討を行いました。また、現在主に製作中の製品の次の製品の準備もしています。

・また金属エッチングの準備も実施。薬局に特別に注文しなくてはならない資材を注文し、エッチングの全行程で必要になる加熱液での洗浄方法について、どのような道具を使い、どのように行うのかを検討し道具調達の下準備を行いました。

■『2049』をもう一度鑑賞(完全なネタバレあり)

・大きいスクリーンでの上映がほぼ終わりに近づいてきましたので、手持ちの前売り券が無駄にならないように3度目の『2049』を市内の劇場で見てきました。『2019』は何度観ても驚きと発見があり飽きがこないのですが、『2049』はもう見るべき物が無いといった感じで、これは一体どういうことだろう?とあれこれ考えています。タルコフスキーの映像美を持ち出して『2049』を絶賛している評論家などを散見しますが、それ以外に評価できるネタがこの映画に無い・・ということの証しのように思えます。また、物語的には『捜査官Kの自分探しの旅』になってしまっていて、この主題は『ブレードランナー』の続編として適切だったのだろうか、他に方法はなかったのだろうかと思えてなりません。

また、作品の最終盤でデッカードが捜査官Kに対して『お前は俺にとって何なんだ?』(翻訳字幕)と言うセリフがありますが、さっきまで車両で一緒に過ごしていて、しかも命を救ってくれた相手に対してこんな言葉は無いだろう??と疑問に感じていたため、今回も注意深く英語を聞いてみると『あの記憶のすべては彼女の物だった・・。娘さんに会ってきてください』という捜査官Kの言葉に対して、『それじゃぁお前は何者だって言うんだい?(お前はお前だよ、それでいいじゃないか)』(デッカード)と訳するのがより適切で、『お前は俺にとって何なんだ?』という訳は、出生が不確(ふたしか)で孤独なアンドロイド捜査官Kをキワ立たせるための、やり過ぎ誤訳と言えないでしょうか。

もし『お前はお前だよ、それでいいじゃないか』という訳がより正しいとすれば、さまざなな物を失ったに等しい捜査官Kが、自分の手のひらを見つめ、脇腹の傷を見て、満足した様子で空を見上げて横渡る姿を、自分の確固たるアイデンティティとドメインを求める行為の最後に、そのままの自分を受け入れることで心の安らぎを得たから・・・と理解できないでしょうか。

それでは引き続きお付き合いいただけますよう、何とぞよろしくお願いいたします。

▲セッティングや装置の機能について、まだまだ不明の事が多いというのが現状です。