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製作進行報告・2017年11月30日

前回以降の報告です。

■3D出力の正常化作業

・前回までに3Dプリンティング専用に用意したwindowsパソコンでの3Dデータのスライス時に起きる『スライスのキャンセル』問題ですが、到着したメモリで4GBから8GBまでメモリ増設をしても同様の問題が起き、あれこれ試しましたがどうしても解消できないため装置メーカーに問い合わせを行いました。

 返信はきましたが原因が分からないということで、指示に合わせて再度テストを行い、やはりキャンセルが起きるデータと起きないデータがあること、スペックの高いパソコンでは問題が起きないことを伝えると、Creation Workshop(サポート配置+スライス+装置運転ソフト)を削除して再インストールしてみてくれと言う指示を受け、実施してみるとスライスの問題があっさり解決しました。

・次に1/2サイズに縮小した『スピナー』の3Dモデルでの出力テストの準備としてデータをさらに修正し、Creation Workshopでサポートの配置を始めましたが、サポートの自動生成を行うとサポートが生成されないパーツができてしまい、車体、前輪カバー(2点)、タイヤ(4点)での配置ではなく、それぞれ別々に配置してみるなどいろいろな方法で自動生成を試みましたが、やはりサポートが配置されないパーツができてしまいます。

・この段階で、サポート自動生成の配置自体が3D出力に適正な位置なのか分からない・・など未知の部分が残っているためもう一度マニュアルを読みなおしますと、マニュアルの解説はサポートの手動配置が先にきており、サポートの配置は基本的に手動で行うべきなのだろうか??と思い、手動配置の方法を勉強しました。

 その上で『スピナー』の3Dモデルの底部にサポートを手動生成、配置を実施しましたところ、今度は配置中にパソコンがフリーズしたり、Creation Workshopがクラッシュしたりの連発で作業にならず、あれこれ検討の上、Creation Workshopの古いバージョンを使って作業すると、ややクラッシュの頻度が少なくなりました。どちらにしても中古で6000円で入手したDell製パソコンはD7での3Dプリンティングには適していないという判断にいたり、余裕ができたら買い替えるという方針となりました。

・その後なんとかサポートをモデルの下に配置し、出力テストを実施。モデルは無事に出力されましたが、Creation Workshopの画面でのサポートの大きさイメージより、実出力のサポートの大きさの方が大きく、実出力ではサポートとモデルが一体化してしまっている箇所が多くあるなど、試行錯誤しなくてはならない課題が多く残っていると実感しました。

■製品開発の進行

・資金繰り対策用として準備中の製品の3Dモデル製作では、一番ややこしい部品のモデリングでてこずってしまい、ブール演算がうまくいかないなど問題続発でハンベソ状態の日々でした。ブール演算がうまくいかないパーツなどは部品構成を変えるなどして対処していますが、いままで3Dプリンティングとして出力できる状態でのモデリングを考慮にいれていなかったのは問題だったと反省しています。またShade3D Ver.17には『CADモード』というモデリング方法があり、出力にそくしたモデリングが出来るようですが、使い始めるには時間をかけて1から勉強しなくてはならないという大変悩ましい状況です。

・また、もう2件分のアイテムの開発の準備のために資料を揃えたり、スケッチを書いて製作手順を検討しました。製品1件は1月中には販売できそうですが、企画はしたものの、先日調達したD7プリンターでは無理な分割をしなくては出力できないサイズである事が判明し、やはり高精細でより大きいサイズのプリンターが必要だとあらためて実感しました。

■『2049』批評について

・ネット上で詳しく精査したわけではありませんが、『2049』を評価している大半の人というのは、やはり真性の『ブレードランナー』ファンではないのではないだろうか?という気持ちが日に日に強くなっています。実際、スピナーの資料をたくさん送ってくれた米国の友人も『いい映画とは思う・・』といいつつも『ブレードランナー』(1982)の続編として全く納得できないというのが正直なところのようです。

 これは私の見立てですが、ネット上で『2049』を評価していた人たちというのは、『ブレードランナー』(1982)はSF映画のカルト中のカルト作品であり、なおかつ映画史の中の名作の1つで、さらに原作者のディック、監督したリドリー・スコット、ビジュアル担当のシド・ミード(まだお元気じゃないですか)などなど、それぞれにカルト的なファンが大勢いるわけだから、ここで批判をするよりは、褒めちぎった方がネット上で少数派にならないで済むだろう・・・という潜在意識下での判断で『2049』に良い評価を与えている人々、もしくは『ブレードランナー』というものすごい『ブランド』に対して、無条件・無意識的に『よい作品』という受け止めをしてしまった人々なのではないでしょうか。

 とにかく、SNSの普及で少数派になってしまうのが怖くてしょうがない時代、多くの人にとって『2049』は素晴らしい作品・・と書き込んでおくのが最も無難で最善の策だった、立場的に批判しなかった人も少なくなかったと思えないでしょうか。

それでは引き続きお付き合いいただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

▲出力テストの一環で1/2サイズで出力したモデル。積層ピッチ0.05ミリのため段差がはっきり分かります。