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製作進行報告・2017年10月31日

前回以降の進行です。

■到着した小型3Dプリンターのセッティング

・前回の進行報告更新の翌日には中国のメーカーに発注した小型3Dプリンター(Wanhao D7 ver.1.4)が到着し開梱、中身が揃っているようで一安心・・・ではなく、装置の小ささやシッカリ感などにしばらく驚かされました。いままでプロジェクターとして『黒と透明』の映像を投影していた槽式紫外線硬化樹脂式3Dプリンターを投影ではなく液面直下にタブレットサイズのディスプレイを配置する事で、装置をシンプルにし価格を大幅に下げたというゲームチェンジャーと言っていい装置で、こういう合理的な製品開発を行う中国メーカーの勢いに感心しきりです。翌日からは操作マニュアル(英文)の読み込みを行い、さらに到着した中古windowsパソコンのセットアップを行いました。

■3Dデータの修正

・前回、出力するだけの状態にあると思っていた『1/43ポリススピナー』の3Dモデルですが、3Dプリンティング用データとしての状態を診断すると随所にエラーがでてしまい、データ全体の修正を行う必要があることが判明。初めてのことなので3週間くらいかかってしまうのだろうかと・・と思いながらもエラー修正をはじめました。

■小型3Dプリンターの稼働テスト

・マニュアルを読み終え、なんとなく操作方法が分かってきましたので、とりあえず『さわれる検索・3Dデータバンク』というサイトにあがっているかわいいカメレオンのデータを使って出力テストを実施。1度目は造形物を得られず。造形テーブルと液層底部が十分に接触しているのかどうかを再確認して2度目のテストを行うと、こんどはモデルが造形されるラフト(土台)のみが造形され、途方に暮れてしまいました。

・翌日、気を取り直してラフトとモデルの距離、ラフトとモデルを接続させるサポート材などに配慮しながら出力モデルを準備して造形を行うと、45分ほどで高さ10ミリほどのカメレオンのモデルがみごとに造形され(といってもサポートの配置のせいかしっぽなどが不完全)、装置に問題は無いようだ・・という結論に至りました。

■修正モデルの出力テスト

・次に『1/43ポリススピナー』の前輪カバーとタイヤ以外のデータ修正が終わったため、モデルの出力の準備をはじめましたが、サポートの配置など未知な要素が残っているため、とりあえず実出力の1/2サイズのモデルとして準備し、造形テストを行いました。長さが5センチ程度の小さなモデルのため1時間程度で造形を終えましたが上側の整形が不完全なモデルが出力されてしまい慌てました。どうもキャノピーを含む上側のモデルの構造に問題があったと見られ、それが、より小さなモデルとして出力することで造形不良が起きてしまったのだろうか・・ということでデーターを修正を実施、前輪カバーとタイヤのデータ修正も済みましたので、現在出力テストの準備をしています。また、細かいセッティングなどを把握しようとマニュアルを熟読しなおしたのですが、驚いたことに、と言いますか驚くほどセッティングがシンプルで、フィラメント式プリンターのさまざまな設定要素が互いに影響し合ってしまう複雑さと比較すると、あまりにもシンプルです。

■製品開発の進行

・小型3Dプリンターが届きちゃんと稼働してくれることがはっきりしてひと安心な一方で、8月末から準備をはじめている資金繰り対策用の製品の開発には進行の遅れがでてしまっており、何度も進行を見直した上で、この3Dプリンタで出力できる物はどんどん出力して原型化してしまおうという判断となり3Dモデルの製作を進めました。さらに現在使用している3Dモデリングソフト『Shade3D ver.14 プロフェッショナル』は『Shade』が時流に乗って5年前に3D対応化した初めてのソフトで、その後、3Dモデル診断と修正の機能や3Dモデルの造形操作など多くのグレードアップがされている様子で、製作スピードを上げられる、現在出来ない事ができるようになるということならば・・という判断で最新版の『Shade3D ver.17 プロフェッショナル』を調達し、使用をはじめました。

■『ファイナル・カット』『2049』を鑑賞(わずかなネタバレあり)

・以上がここ2週間の大まかな流れでしたが、湿度の高い日々が終わり急に寒くなると今度は発熱と咳の症状がはじまり、半日寝ては仕事、治ったかと思うとまた発熱という状況でしたが、川崎の映画館、チネチッタの530席特大スクリーンで『ファイナル・カット』を上映中というのを知り、雨の中鑑賞に行きました。自宅のテレビモニターの数百倍の大きさのスクリーンと特殊サウンドシステムで観る『ファイナル・カット』は35年前に初めてこの作品を観た時を追体験するような、ほんとうにすばらしい物でした。

・『2049』は悪寒とヒドい咳の中、上映初日に観てきました。ビジュアルが『2019』の完全コピーを狙っていない、前作のスピナーは出てこないという諦めはずいぶん以前にできていましたので、今時のハリウッドの高予算映画並みの何かを見せてくれるんだろうという程度の期待で鑑賞しました。風景などはいい感じだなと楽しんでいましたが、セリフや演出、全体の構成が劇場映画的と言うよりはコミックやアニメ的(もしくはそれ以下の粗雑さ)であるためチャラいSF映画のような状態で、さらに作品後半の『二人の出会いは周到に・・・』と言うセリフを聞いた時は大変ガッカリしました。そういう事になると『2019』で起きていたことすべてが茶番だったということになり、前作やファンを愚弄していることになってしまいます。公開4日目の今日現在『2049』は高い評価ばかりですが、本当にそのようにすばらしい作品なのでしょうか・・・。

それでは引き続きお付き合いいただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

▲こちらが到着した製品と操作画面。UV硬化樹脂関係のメンテナンスがやや大変です。
▲手前がカメレオンでラフトが出力後に反ってしまいました。後ろは出力不良のスピナー(1/86サイズ)。