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製作進行報告・2017年8月15日

前回以降の進行状況の報告です。

■出力光源変更プラン検討とそれに伴う資材調達の実施

・前回までに実施していたウエットラン・テストで判明していた、紫外線LEDを使った光源では紫外線樹脂の硬化を得られないという結果を元に何をどうすべきかを根本的に検討しました。要因としては集光した光子を通過させる構造部が長すぎて硬化部に届く光子が少なすぎるのが理由のようで、この光子通過経路を大きくすればなんとかなるはずですが、突き詰めて考えると、より集光度がより高い紫外線レーザーを使えれば一番いい訳ですので、再度紫外線レーザーを使う方向で検討しました。

・1年以上前に紫外線レーザー使用の検討とリサーチをした時は、予算的にはとても無理な装置をいろいろなメーカーに勧められ、またネット上の中国製レーザーは素性や長時間運転の安定性が分からず、またパワー不足の物ばかりで、唯一あり得たブルーレイレコーダーのレーザーダイオード(周波数は405nmで十分適合)をプレーヤーを解体して使う方法は、ダイオード駆動回路の製作方法が分からず結果的にあきらめ、385nmの高波長で1200mAの高出力の紫外線LED(LEDは投光角度が120°くらいあり、拡散します)を集光レンズを使って使用するという判断をしていました。

■光源に紫外線レーザーを使用する方針に決定。

・そういう状況でなんとかレーザーダイオードを使えないものかと思っていましたところ、運良く電子回路設計の知識と経験が豊富な賢人から技術支援を受ける事ができ(有料)、回路仕様の打ち合わせの上で回路図を製作してもらい、必要な部品の調達を行いました。どこの調達先も夏期休業が迫っておりましたが、ぎりぎりのタイミングで注文を終え、また紫外線レーザーが角膜に当たると一発で失明するそうですので、高額なのであまり気は進みませんでしたが対紫外線ゴーグルも発注しました。こちらも仕様を最終的に決めるまでメーカーとのやり取りなどが必要で発注まで数日かかってしまいました。また案件だった造形テーブルの平滑問題を解決するための部材も注文しました。

■レーザーダイオード駆動回路の製作

・ダイオード駆動回路用のパーツがすべて到着したところで回路製作の準備を始めましたが、市販の回路を解析して自分に必要な状態に改造すると言った経験はあっても、回路図を元にやや複雑な電子回路をまるまる製作した経験がないため、どのように部品を配置するか?などの準備からはじめ、入出力端子を自分の都合に合わせて配置して回路製作を実施。これでいいだろうというところで動作確認をしましたが、何度やっても何も起きないため、ICやダイオード、FETのピン番号をろくに調べずカンで配線していることに思い当たり修正を開始。ここで必要な電子パーツや基板が不足している事に気がつき、慌ててお盆中に営業している電子パーツ店に必要な部品の買い出しに行きました。

・その後これならば動くだろうという状態で回路製作をしましたが、残念ながら動作せず。慣れない者が自分の都合のいい部品配置や端子の配置で作ってしまうから、製作も回路確認も頭が混乱するのだろう・・ということで、回路図に乗っ取った部品と配線配置で、頭が混乱しない回路を再度製作しています。

■ファームウェアのレーザーモード化

・またレーザー駆動回路製作とは別で、レーザー駆動回路を制御する信号をどのように準備するか?という大きな課題についても検討を実施しました。すでに動作確認が済んでいるファームウェア『Marlin』をそのまま使用できれば新しい勉強をしなくて済むと思いましたが、ファームウェア、Gコードの扱いに関する上級者レベルの変更の必要があり、また大半がレーザー彫刻を目的とした物で解説もそちらに重点が置かれており、最終的にまだ使用したことのない『Reptier-Host』製のファームウェアのレーザーモードを使用するという判断にいたりました。現在そのセッティングについて勉強しています。

■その他

・今回の進行報告では『光源の変更を済ませウエットラン造形テストも済ませました、3Dプリンタが完成しました!』と余裕でご報告させていただくつもりでしたが、残念ながらまだ少し日数が必要です。

・その他の進行では資金繰り対策用の製品の3Dモデルの製作を継続しています。また8月最初の週末に東京国際展示場で開催された電子系手作り作品イベント『メーカーフェア2017』に行き、どのような技術でどのような物が製作されているのか、将来の製品開発のために6時間ほどかけてほとんどのテーブルを見てきました。脳波を使った開発品の展示がけっこう面白く感じました。

・今年の日本全国夏期休業シーズンも、予定通り起きてから寝るまで仕事詰めの日々でした。一刻も早く自主開発3Dプリンタを完成させ、お客さまへお届けすべき物をハイクオリティな製品として製作できるような体勢を作りたいと思っています。引き続きお付き合いいただけますよう心からお願い申し上げます。

▲回路製作は楽しいのですが、楽しんでいる場合ではありません。