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製作進行報告・2017年6月15日

前回以降の進行状況の報告です。

・前回までに3Dプリンターの動作制御を行うステッピングモーターの電流値調整が済み、XYZ軸の移動値を計るデジタル計測器が完成しましたのでさっそく移動値の調整を実施しました。デジタルノギスはスライドさせるためのアソビがあるせいなのか繰り返しの計測でばらつきが出るため、計測器を設置する方向を一計したうえでXYZ軸の移動値を移動指示値と一致させる作業を実施し、これくらいなら上等・・という閾値までもって行きました。移動軸に使用しているネジ軸は金属製ですが、金属も温度変化で伸び縮みするので毎回調整が必要かもしれません。

・次にUV液を供給するためのポリ製外部タンクを日光などから遮蔽するための専用の箱を設計製作しました。必要要件は、液送り・液回収のためのホース2本が箱の穴を経由して内部ポリタンクに接続する、紫外線遮蔽ボックスの前方のドアを開ける事で液残量を確認できる、やはり前方のドアを開ける事で内部ポリタンクにミニ漏斗を使って液を補充できる、使用時は止め金具で開閉部を固定し紫外線が入射するのを防ぐ・・といった物で、以前一度製作していた遮蔽ボックスは液補充がしにくいタンクを使用していた物でしたので、改めて製作しなおしました。また、電極を使用する方式の液量確認ではUV液に電流を流す事になり、UV液の物性が変化してしまったり顔料が電極にあつまるような事が起きるかもしれず、実際に実験をしてみないと分からないため、より簡単な目視確認方式を選択しています。

・次に、実際のUV液を使った液送り・液回収テストを実施し、配管内を移動する液の状態確認を実施。やはり、UV液送り・液回収のポンプの搬送量が低く余裕が無いことを再確認。かなり大きな懸念材料のため、ポンプの交換など一から設計しなおしが必要な手間のかかる対処をすべきかいろいろ調べていたところ、該当ポンプの脈動数を上げる専用の周波数調整電源(定価税込約9万円)がオークションで2.5万円ほど(中古品)で出品されていることを知り速やかに調達、到着後ポンプとの配線を一部調整し動作テストを実施し、以前よりずっと高い脈動音を立てて正常動作することを確認しました。

・またUV液搬送テスト時に排出しきれなかった液送りの透明シリコンチューブ内のUV液が窓からの日光で硬化している事が分かり、柔らかく扱いやすいシリコンチューブに黒色の皮膜チューブ(電気部材の収縮チューブ)をかぶせるという方法では継手部分が完全に遮蔽できないため、硬くて扱いづらいポリエチレンチューブに交換する必要があるという判断になり交換敷設を実施。合わせてポンプの出す騒音をできるだけ小さくするつもりで製作していたポンプ収納ケースを使用しないこととし、配管敷設がより行いやすいポンプ固定板を製作、さらにポンプ自体が白色のため念のために黒色アクリル版で直射日光がポンプにあたらないようなセッティングも行いました。

・さらに、出力機構部で供給液量や液の状態を目視するために取り付けていたアクリルパイプ(圧入のため負荷がかかっている部分)がUV液との接触でバリバリに亀裂が入ってしまい、予想していなかった状態にまた青くなってしまい、UV液の影響を受けないコーティングの方法を探るためのテストを実施(アクリル製コーティングスプレー、ラッカークリアスプレー、水性クリアスプレー、透明エポキシレジンを塗る・・など)し、UV液での変質が少なかったラッカークリアを使うか、透明のUV液その物を塗布して紫外線硬化させて塗膜化できるのかテストするか、もしくは目視確認を諦めてアルミパイプを使用するのか・・という判断を行う予定です。特にかなり驚いてしまったのは、液排出時に配管に口を持って行きぷーぷー吹いてパージしてみたり、配管周りからもれた液を拭き取ったりした際に付着したUV液の影響で、腕に発疹ができてしまったり、唇が腫れてしまったり、口に入ってしまった液のニガイ感じがうがいをしても半日近く残るなど、ずいぶん有害ぽいことでした。

・この間も資金繰り対策用の製品の3Dモデリングを実施し、電子部材調達で秋葉原に行った足で六本木ヒルズで開催中の『マーベル展』ではコスチュームの仕立てを確認し、さらに渋谷のギャラリーで開催されて話題沸騰(?)だった『ラブドール展』では、パネル展示ですが大型ドールの製造型や製造工程を再確認してきました。

・上記アクリルパイプへの対UV液処理が済みしだい、いよいよ実際の出力テストに入ります。うまく行くつもりで進めてきた独自設計の出力機構ですが、実際に出力できるまで設計通りに行くかは分からない・・・というのが工学の世界ですので、気が抜けません。引き続きお付き合いいただけますよう、何とぞよろしくお願いいたします

※今回の写真公開はお休みです。