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製作進行報告・2017年2月15日
過去ウェブ上の別ページでご報告を続けてまいりました開発関係の進捗のご報告ですが、今回より『MONSTER EGG』のサイトにて行わせていただくこととなりました。ここでは『1/43 ポリススピナー』のキット.完成品未納のお客さまだけではなく、他の製品の納品をお待ちくださっていただいているお客さまも対象として、より全般的なお知らせを実施していきたいと思っています。

まず未納製品全般に言えることですが、いずれの製品も手作業や当方の所持する旋盤やフライスでパーツを製作するには限界を超えるディテールや精度を持った物ばかりで、過去原型製作や製品構造の設計を断続的に続けてきておりましたが、目視作業での旋盤・フライス加工、手作業での正確なパーツ製作は困難極まりなく途方に暮れるという事態が続いておりました。特に小さいスケールの『ポリススピナー』の可動を前提としたパーツ製作やディテール表現、また『Y-ウィング』の機体表面ディテールなどは厳しいものでした。

そういう状況に中で3Dプリンターを使用した物造りの波が到来となりましたが、従来からの光造型装置の価格は7百万〜など現状ではとても手が出ない上に、廉価一般普及製品として登場した熱溶融樹脂押し出し成形方式3Dプリンターはどれも出力サイズが非常に小さい上に、装置の特徴上、造形表面の平滑が出せないという物ばかりで、これならば大型サイズの装置を自主開発した方がいいだろう(金額的にも)、いや平滑度の高いUV樹脂硬化式でさへプロッター方式(光源が横と奥行き方向に移動する方式)ならば自作できるだろう・・という判断で、3Dプリンターの自主開発をスタートしたのは2014年末でした。途中資金的に難しくなり設計と部材発注をした段階で中断となってしまい、本格的に再スタートしたのが昨年2016年の2月下旬でした。装置開発は6ヶ月ほどで済ませたかったのですが、当方工学についての正式な教育を受けておらず、また技術関係の企業で実践的に学んだことがないため、再スタート以降の設計の見直し、UV樹脂硬化方式の理解から発展的新方式の設計、金属部材の加工、電装系の設計と実製作などなど予想以上に時間をかけてしまいました。

現在、その自主開発3Dプリンターは製作の最終段階で、電装系の組み立ての最終段階にあります。ここ2週間は、先月末に結線を大まかに済ませていたマザーボードの結線の整理、警報ブザーなどの結線間違いの修正、スイッチや表示灯を取り付けただけだった操作パネルのD-sub結線を終え、さらにUV光源への信号を送り出す回路の結線まで終え、未完成だったストップスイッチ(モーター暴走時のセンサー)を自作の金具でちょうど収まるように製作しました。3Dプリンター製作で残っているのは、造型プロッターの電装系の組み込み、筐体内の電装、電装系の筐体組込み前の可動テスト、装置完成後の可動テスト、造型物の精度調整です。

さらに・・ということになりますが、3Dプリンタの開発は売り上げがまったく無いなかで実施しておりますので、3Dプリンタ完成後できるだけ早くなにがしかの売り上げになる製品が必要な状況がありますので、その製品の企画開発の時間を毎日確保しています。この新規製品の開発を行う中で3Dモデリングの実践を行っているという状況です。何事もひとつひとつ進めることができるのがベストですが、やむを得ずこのような進行となっています。

以上述べましたような装置開発、製品開発は特段の予定が無い限り土日祭日に当たるお休みを取らない状態で午前9時から深夜0時まで行っています。時間が無いので話題の映画などはたまにしか観に行くことができませんが、映画を観に行ったり、部材の買い出し、また将来の業務の参考のために産業展示会や美術・工芸・テクノロジー関係の展覧会を見に行くような時が当方にとってのお休みの時間といった感じで、仕事がら本来は徹底的に見ておかなければならない映画、テレビドラマ、その他コミックを含むポップカルチャーを見る時間(ニュースやドキュメンタリーはながらで聞けても映画やドラマは作業しながら見るということができません)、また自分のためのホビーを楽しむ時間は過去25年ほどほとんどとれなかったという状況です。

以上、ここ2週間の進行とあわせて全体的な状況などを説明させていただきました。引き続きおつきあいいただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

▲3Dプリンタ筐体。大きすぎて全体が撮れませんでした。
▲このような物をこのように素人的に製作していますが、完成が近づいています。
▲上から操作パネル、デジタル+アナログ回路のマザーボード、筐体のスペースにあわせて製作した照明。